「何だ、おめえは。青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって。」
詩人・中原中也が太宰治に向かって放ったとされる文句だ。(檀 一雄『小説 太宰治』小学館 P+D BOOKS 190頁中32頁目、電子書籍版 2019年発行(Kindle)より)
中也は酒癖が悪く、Wikipediaを見るだけでも強烈なエピソードがいくつか確認できるが、これはそのなかでも有名な罵倒である。
とはいえ、これまでのところ、実際に青鯖が空に浮かんでいる姿を見たことがない。
あり得ないことに喩えてこそ成り立つものだ、というのは理解できる。それでも、無粋だとわかっていても、一応見ておきたいのだ。青鯖が空に浮かんだ時の顔を。
Source: daily