今では眼鏡が手放せない僕だけれども、初めて眼鏡を作ったのは大学に入った年の夏のことで、初めて入った眼鏡屋の奥で視力を測ってもらったあと、店員が持ってきたレンズのたくさん入った謎のイカツイ眼鏡をひと目見て、「えっ、なんなのそれ!?」と口に出すことすらできず、ただただ衝撃を受けた。
それ以来僕はずっとあの眼鏡のことが気になっていて、その後いくつか眼鏡を作ったけれども、そのたびに必ずあのイカツイ眼鏡は登場して、僕の好奇心をわしづかみにして掴んだまま手も離さずにすぐに店の奥に消えていく。目盛りのいっぱいついたメカメカしたアイツ。名前もわからないアイツ。
そして気になり続けて10年がたった今、あのイカツイ眼鏡の正体に、ついに迫ることができた。
※2008年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
Source: daily