「へぼ」という気の抜けた名前をつけられた虫がいる。正式な和名はクロスズメバチといって、中部地方などではこれを「へぼ」と呼ぶのである。黒い体に薄黄色のストライプをまとった、かっこよくて美しい虫である。へぼは古くから山間部の貴重なタンパク源として食され、食糧事情が改善された現代でも珍味として人気がある。
岐阜県恵那市串原では、毎年11月にへぼのブリーダーが集まってその年に育てた巣のサイズを競うコンテストが開催される。ずっと前から気になっていたこの「くしはらヘボまつり」に、今年ついに行ってきた。
Source: daily